ボイスドラマ活動者インタビュー企画「ボイドラと人」

ボイスドラマ作品に関わる活動者さんにインタビューし、活動内容や思いを聞き出そう! という自称ボイスドラマリスナーの幸橋による連載企画です

第19回『月詠 深琴さん』 ~前半~【ボイスドラマ活動者インタビュー企画「ボイドラと人」】

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ボイスドラマ活動者インタビュー企画「ボイドラと人」第19回は、大勢のクリエイターをまとめる月光ギルドの団長月詠深琴さんです!
物語の世界が前世の世界で? ツクヨミノミコトが顧問で? そのコンセプトがどこから生まれたのかその経緯、そして、集めた「共犯者」もファンになる団長の魅力を徹底解剖します!(笑)

 

【本日のゲスト】
月詠 深琴さん

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企画者、演者
クリエイター集団「月光ギルド」団長と名乗るプロデューサーであり、演出家であり、脚本家であり、役者と様々な顔を持つ。現在、「ラピス交響曲*1や「約束ノ歌編」*2などの作品を発表している。
URL:
月光ギルド公式サイト:https://www.moonlight-guild666.com
ラピス交響曲公式サイト:https://www.lapis-project.com
月影クリエイターズ公式サイト:https://www.getsuei-creators.com
 
幸橋:
こんにちは! 今回は団長こと月詠深琴さんをお呼びして、対面でインタビューしています! 2回目の対面インタビューです! めっちゃ緊張しています。誰か助けて←
いや、でも、気になることがたくさんあるのでいろいろ聞いていきますよ! よろしくお願いします。
 
月詠深琴(以下、月詠):
よろしくお願いします!
 
幸橋:
ちなみに、私は普段団長さんと呼んでいるので、今回もそうお呼びしますね。

『きっかけ~あれ? 同人ボイスドラマ古参の方?~』

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幸橋:
来て頂いてなんなんですが、団長さんはボイスドラマというジャンルにはあまりなじみがないですよね?
 
いえ、ボイスドラマのことは中学生の時に知っていて、ボイスコ活動もしていましたよ。
 
幸橋:
へ!?
 
ボイドラと人を読んでいて、見かけたことのある名前があるなあとか、名義変わってたんだなとか思って読んでいます。
 
幸橋:
ちなみにどなたとか?
 
しぐれさん*3とか。NOMARKさん*4とかで昔から名前を拝見していました。
 
幸橋:
NOMARKさんの名前が出て来るなんて……団長さん、さてはかなり聴いていますね?
 
昔の作品は結構聴いていますよ。
 
幸橋:
NOMARKさんとかだと10年前くらいですか?
 
今が24歳で中学生の時なので、それくらいですね。最初は友達がICレコーダーを買って、一緒にセリフを録って遊んでいました。その友達は吹奏楽部だったんですが、ボクは演劇部だったので、誘ってくれて。
で、そのセリフをNOMARKさんサイトにあるセリフを借りて録っていたんです。
 
幸橋:
ああ、ありましたよね。
 
その内に友達がNOMARKさんが作品が作っているのを知って聴いて、良いよと薦められて、ボクも聴くようになったんです。
 
幸橋:
他はどんな作品を聴いていたんですか?
 
ファンなのはハーモスフィアさん*5ですね。KAZUMAさん*6のサークルとかから入って。
 
幸橋:
HEAVENLY BLUEさん*7ですね!
 
そうです。そこから界隈の方の作品を聴いて、同人でもこういう作品が作れるんだなあと思いましたね。商業で初めて聞いたのはBLが最初です。その後にジャンプのVOMICやそのボイスドラマ版を聴いていましたが、商業と同人でやっている人が遜色なく、おもしろい世界だなと思っています。
 
幸橋:
すごい。団長さん、本当に聴いている人だ……
団長さんご自身はボイスドラマ界隈ではどういった活動を?
 
さっき言ったように中学生の時にボイスドラマ関係に入って、中学3年には機材を揃えて、高校に上がるくらいまでボイスコ活動とニコ動で歌い手をしていました。 ただ、自分でシナリオを書くので、ボイスコよりもシナリオ提供が多かったですね。
 
幸橋:
へえー、その頃はご自分で企画はしなかったんですか?
 
提供ばかりでした。編集方法もわからなかったので。友達とのコラボの延長線とか、版権ものの二次創作作品が多かったので、それなら書けるかなと思って、短い作品を書いて演じてもらってました。
 

『学生時代と事務所にいた頃~企画をするまで~』

 
幸橋:
事務所に入って声優業をされていたと聞きましたが、それはいつ頃から?
 
同人ボイスコと並行で高校と専門学校でお芝居の勉強をしていたんですね。その頃から学校と提携していた声優事務所に入ってお仕事は貰っていました。高校が高等専修学校で、授業自体が歌とダンスと演技と楽器とエンターテインメントをマルチにできるように全般に教えるようなちょっと変わった学校だったんです。
 
幸橋:
確かにそれは変わった学校ですね。普通に英数国など勉強する訳では無いんですね。
 
国語と英語と社会しかありませんでしたね。
 
幸橋:
理系科目が一切ない(笑)
 
中学でもこんな感じで音楽と国語が5で他が1とか2とか。先生と仲が良い時だけ成績が良くて、それだと行ける学校ないぞと言われている時に、友達が高校のハガキを持ってきてくれて、演技好きならこういう学校あるよと。入試は技術だけ見られて、歌とか朗読とかだったんですね。ここしかないと思いました。
 
幸橋:
国語が5というのが凄いですね。むしろ、それならやれば出来そうな気がしますけど。
 
興味をもってやればできるんだと思います。勉強自体はきらいではないんですが、作業的なことができなくて(苦笑)
 
幸橋:
なるほどー
で、その高校に進学して、並行して同人も?
 
高校の時は歌い手としての活動が多かったですね。2009年くらいだったので、メルトとかが出て来て盛り上がっていた頃です。
声が好きと言ってもらえることが多くて、それで曲を書いてもらったり。なので、初めて自分でM3に参加したのはボイスドラマではなく、音楽CDでした。専門学校1年の時だったから、4~5年前でしょうか。
 
幸橋:
団長さんの声好きというのはわかります。私も団長さんのラジオ好きです!
高校の次は専門学校とのことですが、そこでは歌でも演劇でもなく、声優の勉強を?
 
声優科に行ってました。お芝居への情熱は同学年中でも一番あったと思います。表現欲もありました。ここでも我が道を行っていて、2年間演劇科で卒業公演出てましたね。
 
幸橋:
声優科なのに?
 
ストレートプレイがやりたくて。
 
幸橋:
ストレートプレイ……(ググる)あ、ミュージカル以外の演劇のことですか。なるほど。その間にも声優業を?
 
はい。事務所の仕事とか、自身の伝手やネットでつながった方に依頼を貰ったりして。
 
幸橋:
それがいつからご自身で企画をしようと思われたんですか?
 
専門学校にスタジオがあったので、その頃から企画して収録はしていました。同人の時に小さい企画を少し共同主催みたいな形でやっていたり。月光ギルドの名前で今のスタイルで企画し始めたのは2015年でした。
 
幸橋:
始めた理由は何だったんでしょう。
 
卒業後はまた別の事務所の養成所に入ったのですが、いろいろあって、失声症になって、しゃべれなくなってしまったんです。しゃべってもうめき声とか片言の中国語みたいに意味がとれない言葉になってしまって。それで1年半くらい療養することになりました。
どうしようと思いましたね。この声が好きと言って貰えて、好きだからと曲を作ってもらえていたような声を失って、どう生きていこうかと。その時にしゃべれないなら書こうと思ったんです。声で表現出来ないなら別の何かしらの形で世にだそうと。
 
幸橋:
声を失っても表現者というのがすごい。
 
そこから3年くらい師事していたプロデューサーさんの下で制作・製作を学んで、学んだことを形にするために実際動いてみようと思って、月光ギルドの企画を始めました。
その過程で話せるようになりましたが、まだストレスがかかるとパニックになってしゃべれなくなりますね。
 
幸橋:
それで月光ギルドが始まったんですね。
 
しゃべれるようになったので、声優にも戻りたいとは思ったんですが、事務所が合わなかったんです。もっと自由に創作したいと思いました。
実はずっと専門学校の理事長や事務所の社長にも自分で自分をプロデュースした方が良いと言われていて。理事長には自分の作ったものを見せたら自分でクリエイター集団作った方が良いとも言われていたんですが、せっかく事務所に合格もらったのでそこで頑張ってみますと答えて、そしたら、そこの社長にも自分でプロデュースした方が良いよと言われ(笑)
 
幸橋:
それはもうやるしかないですね(笑)
 
同人もプロが趣味でやっていたりするじゃないですか。同人とプロの垣根があまりないから、ここで伝えたいものを創作していこうと。そのために自分の団体を作ろうと思ったんです。
 

『前世の世界を物語に』

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幸橋:
月光ギルドさんと言えば、気になるのは、ツクヨミノミコトが特別顧問で、そのオーダーに応えるとか、作品が団長の前世のお話であるというコンセプトですが、これは最初からこのコンセプトで行こうと決めていたんですか?
 
ラピス交響曲の時はまだツクヨミノノミコトのコンセプトはありませんでした。
 
幸橋:
前世のお話という点は?
 
失声症でしゃべれなくなった時に、電車でもパニックになって、バイトも出来なくて、でも、親に養ってもらうのも違うので、どうしようと思ってカウンセリングを受けたんです。
 
幸橋:
カウンセリング?
 
退行催眠と言って、調べるとヨーロッパではちゃんと医療技術と見なされていて、トラウマを癒すために過去に退行していくんですが、今生でトラウマの原因が見つからなかったら、その前の前世にも戻るんです。
 
幸橋:
ほう……そんなものがあるんですね。
 
最初は信じていませんでした。今では団長は前世とか言っている不思議生物ですが、本人は本来はスピリチュアルなものはダメなんです。宗教とか偏見があるタイプで。でも、友達にカウンセラーになるための勉強がしたいから、タダで良いからやらせて欲しいとお願いされ、タダなら良いかとやってもらいました。
 
幸橋:
それで?
 
失声症の時、好きなことは出来るけど、やりたくないことを我慢してやるのはダメだったんです。我慢して頑張ってやるとパニックになって。なので、やりたくないことをやるとパニックになることに関係する前世とか、今やるべきことを見て貰って、そこで見えた前世がラピス交響曲の世界だったんです。ガーゴイルと戦う場面がぱっと思い浮かんで。
 
幸橋:
それがラピス交響曲の世界での団長さんの前世という女性剣闘士ニアベルですか?
 
向こうの言語なので、ニアベルという名前ではないと思いますが。
 
幸橋:
確認しないと話が続かないでストレートに聞くのですが、これはただのコンセプトの設定では無く、団長さんの見た前世と考えて良いですか?
 
はい、割とガチです。
 
幸橋:
では、続けると、ガーゴイルが出て来るとなると地球ではないですよね。
 
地球に来る前ですね。彼女は生き物の声が聴こえる人で、本当は剣闘士として戦いたくないのですが、立場とか育ての親のこともあってやりたくないことをやっていたんです。それで、政治体制をなんとかしようと動いていたけど、結局、処刑されてしまうという人で、その最期を見て、それが悲しかったんだなと。
 
幸橋:
確かにそれが原因ならやりたくないことへの拒否反応があるのも納得。
 
闘技大会でガーゴイルを倒すのも生贄をささげるという宗教的な側面があったのですが、それも生き物の命を捧げる必要があるのかと主張して、王国と闘っていましたね。ボクは音楽を捧げることを押していて、一緒に活動する楽団もいたんですが、彼らとも仲違いして……それを後悔しているということがビジョンとして見えたんです。
 
幸橋:
それを見た時どう思いましたか?
 
最初は信じていませんでした。そういう妄想もあるよねと。ただ、本当かどうかはおいといて、物語としてとても面白いと思いました。
 
幸橋:
根っからのクリエイターという感じですね(笑)
 
潜在的な自分(ハイヤーセルフ)という人と話をして、この物語を世に伝えて下さい、それがあなたの使命です。それ以外の事をやろうとすると違うというメッセージがあると言われました。それがパニック症状なんだなと。
そこで見たラピス交響曲の世界を形作ろうと思って、そのための団体はどういう名前にしようと思って、月光ギルドにしました。
 

『特別顧問ツクヨミノミコト』

 
幸橋:
前世の物語というのがカウンセリングがきっかけだとして、ツクヨミノミコトが特別顧問というのは?
 
ラピス交響曲の終盤で、ある神様の名前を思い出してはっとしたんです。そこから実際にそういう人たちと話ができるようになったんです。
 
幸橋:
そういう人たち?
 
目に見えない人たちです。
 
幸橋:
幽霊ということですか?
 
死んだ人とはあまり話したくはないですけどね。他にもいます。その人たちが自分たちの声を伝えて欲しいというメッセージをずっとくれていたんだなと知って、その中でツクヨミノミコトさんと契約をしました。顧問についてもらったのは、ラピス交響曲の5章の時くらいです。
最初のコンセプトは自分の前世のビジョンといった自分が作りたいものを作る団体でいいやと思っていたのですが、作っていく内に自分のミッションに気づき、自分が何者かわかり、このために地球に来たんだと思いました。
 
幸橋:
コンセプトと言っていますが、仰るように割と全部ガチですよね。
Twitterやラジオでの発言だけだと、どこからが本当でどこからが設定なんだ?と思っていました。
 
変な奴だと思われるから、どっちだろうと思ってくれるくらいがちょうど良いと思っています(笑)
さっきも言ったように、本当かどうかはおいといて設定としておもしろいですし、明確にコンセプトがあった方がそれに興味を持った人が集まりますからね。
 
幸橋:
確かに。
 
これがどんどんこじらせていって、団長は巫女さんという設定でやろうということになりました。巫女やツクヨミが顧問というコンセプトが決まった後に出来たのが、月影クリエイターズです。
 
幸橋:
巫女なのは設定なんですね。声が聞こえるのは、ガチ?ということで良いんですよね。
 
そうですね。集中すれば物の声とか、動物もペットでなければ。
 
幸橋:
ペットはダメなんですか?
 
彼らは自分を人間だと思っているから知らない奴が気安く話しかけるなと思っているんです。でも、近所の猫は挨拶すると返してくれますね。あと、毎月1日、15日に氏神に参るのですが、行かないとカラスが呼びに来ます。
 
幸橋:
そういう話はほっこりしますね(笑)
月影クリエイターズはツクヨミノミコトからのオーダーを叶えるというコンセプトで4thまでありますが、4つオーダーが来ているということですか?
 
ツクヨミノミコトからのこういうのをやって欲しいという内容が本当ざっくりしすぎてその時点では企画の数はわからないんですよね……
 
幸橋:
それはそれは(笑)
 
オーダーをギルドの会議にかけて、それをどうやったらいいんだろうと頭を悩ませています。その結果があの月影クリエイターズの1st~4thまでのオーダーです。約束ノ歌編はわかりやすかったですけどね。この人にやりたいことがあれば、ミッションに向けていろんな方向からオーダーが出されます。
 
幸橋:
あ、じゃあ、4thで終わりではなく、随時増えて行くんですね。それは嬉しいお知らせです。
 

『ラピス交響曲(シンフォニー)の世界』

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幸橋:
話を聞いていると、ラピス交響曲は別にツクヨミノミコトからのオーダーでは無いんですね。
 
ラピスは見えた世界を描きたくて作った作品です。
本当はニアベルが主人公の予定だったんですが、プロットを書いたら膨大で……これはアニメや映画で観たいやつと思いました。
 
幸橋:
アベルの生き方は大河ドラマとかになりそうな雰囲気ですよね。
 
なので、アベルの周りや前日譚ではないですが、そこに至るまでの話を書こうと思ったんです。最初にニアベルと同じ「アビスの加護」を持った少年として、ユアンが出て来ました。
 
幸橋:
メイン2人の内、異能で戦闘に長けた彼ですね。
 
その彼を書いてみようと思ったので、実は後半のユアン編からプロットが出来たんです。
 
幸橋:
なんで最初から彼だけを主人公にしなかったんですか。
 
前半のイソラ編とはテイストが全然違うでしょう。ユアン編を聴くとわかりますが、ユアンだけだとあまりにもあれな話なので、とっつきにく過ぎると思ったんです。ユアンを書く内にイソラが出て来て、ユアンだけが主人公というよりは、イソラとダブル主人公が良いかなと思いました。
 
幸橋:
確かにラピス交響曲は少年漫画風? のイソラ編とダークなユアン編とでかなり雰囲気が違いますね。
 
ユアン編は幸せに対する恐怖や家族に対する恐怖を抱えている人への許しの部分が大きいので、女性の方が後半が好きかなと思います。5章ではこじらせた家族の愛が出て来て、お互いが互いの利害のために生きているし、宗教の問題も出てきます。でも、一番書きたいのは「ただいま」、「おかえり」、帰ってきたよ、僕の居場所はここなんだということでしょうか。
 
幸橋:
最初の「少年よ、主人公であれ」からは想像が出来ない後半ですね。
 
このままだととっつきにくいので、キャッチコピーが欲しいなと思ったんです。自分というものを肯定していって、最終的には自分が主人公であってほしいという思いを込めて、「少年よ、主人公であれ」というあのキャッチコピーを作りました。でも、ユアンちゃんだけだと冒険感もなく主人公感もなく、あんな主人公いないし、ヒモじゃん、と。
 
幸橋:
ヒモ(笑)
 
もっと主人公らしい人で、別の角度からユアンを見れる人が欲しいなと思ってイソラさんを作りました。
 
幸橋:
主人公……? お母さんって感じですけどね。
 
そう、イソラさんも王道の主人公かといえばそういうこともなくてですね。主人公の友達ポジションで生きているような奴だと本人も思っている。
イソラ編を書いているのが一番つらかったですね。一番共感ができない生き物でした(笑)なんで神殿行く話断ってるの、冒険して、話進まないからと思ってました。女性からするとちょっといらいらするんですよね。
 
幸橋:
あー、なんとなく、わかります。優柔不断というかウジウジしているんですよね。堅実的過ぎる。
 
でも、男性から感想を聞くと逆にイソラの気持ちはすごくわかる、土壇場で逃げたくなると言っていました。
 
幸橋:
でも、イソラ編はやっぱり冒険ファンタジーというイメージが強いですね。
 
イソラ編のテーマは王道に「少年の帰還」だったんです。ファンタジーだとよくありますよね、少年が冒険に出て、大人になって戻って来る話にしようと思ったので、イソラというキャラを造形する時にどこに冒険に行こうかとか、イソラの中の葛藤とか考えました。
ユアンの時と同様にキャッチコピーに対しての悩みはありました。イソラ自身も自分は主人公らしくないし、パッとしないよなと思って生きているので。そんなぱっとしない彼ですが、もともとの夢とか父へのあこがれとか、そんなものに向き合って欲しい、決別してほしい、一歩進んでほしいなと思ったんです。
 
幸橋:
一歩進んだのか後半のユアン編はかっこよかったですよね。
 
ユアン編ではだいぶイソラが大人っぽく見えるでしょう? 器というか懐が広いイソラさんになっていて、ユアン編は彼の良いとところが出ていますね。イソラが変わった部分もありますが、ユアン編のイソラさんはユアン視点だからかっこよく見えたというのはあります。
 
幸橋:
ラピス交響曲はどんどん中心となる話に向かっていくんですね。
 
プロットの作り方としてはアベルの話、ユアンの話、イソラの話と時間が逆行しています。そんな特殊な作り方をしています。
 
幸橋:
ラピス交響曲は新人のカイトがイソラ隊に来て終わっちゃいますが、彼はなぜ出て来たんですか……?
 
カイトは前世のビジョンを見た時にはいなかったんですけど、見つけた役者さんがすごく良い方だったので、彼にあてて何かキャラを書いてあげたいなと思ったんです。それで、イソラ隊の新人をあてました。
 
幸橋:
なぜ、あんな終わりに?
 
ラピス交響曲自体が今後の展開がわからない状態なんです。
 
幸橋:
と言うと?
 
プロジェクトアニマという原案を募集してアニメ化する企画が動いていて、大賞はもちろんアニメ化ですが、佳作でもコミックス連載や本の出版が狙えるので、そうなると商業になってしまうので、一回区切ろうと思ったんです。
 
幸橋:
なるほど。
 
ラピス交響曲自体はまだ続きますよ。カイトが入って来ましたし、神父のエドラスがどうなったかもわからないし、三章のアイズが龍神族という伏線も回収してないですし。どういう形での発表になるかわかりませんが、続きもちゃんと考えているので、お待ちください。
 
幸橋:
次は変わらずイソラ・ユアンが主人公なんですか? それともニアベル
 
次の主人公はカイト君になる予定です。ニアベルの周りにいたイソラとユアンをもういっこ客観的に見ている人の視点から描かれます。カイトたちの話にひと悶着あった後で、ニアベルさんがひと悶着します。この物語は王国側と宗教側の大きな事件の裏で活動していた人たちの日常を切り取った話になる予定です。
 
幸橋:
日常と言うには波乱万丈ですね(苦笑)
 
日常というか生き様を描くという感じですね。
 
 

***
インタビュアー/幸橋

幸橋 (@kusanotsuki) | Twitter

ボイスドラマリスナー。
2009年よりボイスドラマ作品を聴き始め、2013年より開始した感想メモブログ「視聴note」にてボイドラ関連の記事が900件を突破(2018年1月時点)

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*1:イルカの大地に栄える魔法文明―"水の都フォルダーナ"。フォルダーナの研究機関である"王立学術院"に属する書記官、イソラとユアンを主人公とした物語。https://www.lapis-project.com/

*2:約束の歌にまつわる海に沈んだ大陸アトランティスとムーのお話 https://www.getsuei-creators.com/4th

*3:主人公系キャラからニヒルな感じのキャラまで演じて、ナレーションも個人的に好きな男性演者さん。第9回ゲスト。 http://shigureya.web.fc2.com/

*4:活動を休止した今もなお根強いファンがいる伝説的なボイスドラマサークルさん

*5:聴かせる脚本と確かな音響編集で今も根強いファンが多数いるボイスドラマ制作サークルさん。活動休止中ですが、ほとんどの作品がポッドキャストで配信中。http://harmosphere.net/

*6:演者であり、HEAVENLY BLUEの企画者 http://www.heavenlyblue.info/

*7:演者であり、編集者でもあるKAZUMAさんのボイスドラマサークル。実力のあるキャストスタッフ陣による少年漫画のようなファンタジー世界が魅力 http://www.heavenlyblue.info/